日本の貴重なコケの森28

28)大岩千巌渓

所在地:富山県中新川郡上市町大岩

範囲: 大岩千巌渓(おおいわせんがんけい)

選定理由:今回の調査により、新たに見つかった種もある。渓谷の岩や崖はほぼ全面が蘚苔類によって覆われ、樹幹も多くの着生種で覆われており、景観として見事な蘚苔類群落が発達している。渓谷沿いの崖や転石には、セン類のエビゴケ、シメリイワゴケ、ケチョウチンゴケ、マツムラゴケ、オオトラノオゴケ、タイ類のアズマゼニゴケやケゼニゴケ、マルバハネゴケ、ツノゴケ類のアナナシツノゴケが生育し、樹幹には、ホソバオキナゴケ、カガミゴケ、タイ類ではコムチゴケやクビレケビレゴケなどが生育している。また、県内では珍しいアツバチョウチンゴケ、ツガゴケ、キダチヒダゴケなどのセン類、ヤマトソコマメゴケとミヤマウロコゴケなどタイ類も生育している。また、一部の岩石には石灰分が含まれているようで、ハネホウオウゴケやオウムゴケなどの好石灰岩性の種も見られる。このように本地域は景観と蘚苔類相は富山県の低地の渓谷を代表しており、貴重なコケの森に相応しい。