日本の貴重なコケの森

No. 5

5)獅子ヶ鼻湿原(2007年8月4日認定)

所在地: 秋田県にかほ市象潟町中島台

範囲: 「鳥海山獅子ケ鼻湿原植物群落及び新山溶岩流末端崖と湧水群」の名称で国の天然記念物に指定されている範囲(指定面積26.11ha)

所有・管理者: 国,農林水産省(鳥海国定公園)

認定理由:当湿原はブナの巨木に囲まれた湧水群で,水路や湧水池の底には水生の苔類がクッション状に繁茂して独特な景観を呈している.稀産種のハンデルソロイゴケやヒラウロコゴケの塊は直径1m以上に達し,「鳥海マリモ」と地元で称されている.また,ニセオオミズゴケなど4種のミズゴケ類が豊富に見られ,本州北部では通常標高1000m以上に出現するシモフリゴケやカギハイゴケなどが生育し,学術的に貴重である.